落ちこぼれの大学受験
上位大学は狙うべきだが
中堅高校底辺の俺達が陥りがちなパターンがある。それは、上位大学ばかり狙うことに執着してしまい学部は、あまり気にしてないと言う点だ。文系なら尚更だと思う。
どの大学に行くかも大切ではありますが、何学部に進むのかはそれ以上に重要です。
それは、大学自体は直接自分に影響を及ぼしません。一方、学部(学科)は自分が実際に勉強に取り組む分野です。また、大学の違いについては、調べますが、学部の違いについてはあまり調べない傾向があります。
例えば、経済学部は文系ですが注意が必要です。経済学部は数学が出来ないと奥深い理解が出来ません。軽く経済学を学んで卒業です。これは商学部にも言えるでしょう。
あなたの将来はどういう方向に進みたい?
私は今振り返ると、機械学科に行けば良かったなと思っています。そもそも昔からロボットや自動車作りや鳥人間コンテストに見られる飛行距離を稼ぐ無動力飛行機等など作ってみたいという希望がありました。そして、今でもその分野の仕事が自分に合っているのではないかと思っています。しかし、私は文系に進みましたので、当然理系の職種には就くことができません。大学入学後1年くらい経ってから後悔し始めましたが、今更遅いのです。また、私の友人で経済を深く研究したいと考えていた人がいたのですが、それには数学がある程度出来ないといけません。数学を高校レベルからやり直すことを考えると相当な時間がかかるため、彼は経済を深く研究することを断念しました。また、法学部ですと自然に司法試験や司法書士等の資格試験等を受験する友人も多くなるため、人的観点からみた環境は良好です。これが、法学部で簿記を目指している場合、友人は極端に少ないでしょう。やはり、まわりの環境に左右されてしまう面は十分にありますので、自分の進みたい将来の方向性に合わせて学部も選ぶべきです。
就職の観点から見てみましょう。学部によって大きな大差はありませんが、学部によって就職する業界にやや違いがあります。理系は大きく変わります。OBOGと同じ学部学科である場合、普通は少し親近感が高くなります。
学部を重視する理由
そうはいっても、法政大学法学部と早稲田大学人間科学部だったら、後者を選びたくなる理由も分からなくも無い。しかし、ブランドというイメージだけではこれからの世の中を生き抜いていくことは難しい。少子化が進む中、各大学は経営が厳しくなりつつあるため、学生の確保に必死だ。上位大学において定数減の大学を聞いたことはない。高校の政治経済でやったように、需要と供給の関係から考えたら当然、上位大学の質も若干とは思うが下降傾向にあるのではないか?
そして、秋田の国際教養大学がすさまじい就職力をあげていることからも、大学名だけで何とかなった時代はとっくに過ぎ去っている。
これからは、他の学生達とどういう違い・差、つまりオリジナリティがあるのかを重視されていく時代になっていくと思う。もちろん、そのオリジナリティが何かしらの価値を生み出すということと最低限のコミュニケーション能力や礼節等の前提の元だ。
だからこそ、「上位大学へ入学して、俺の人生逆転させてやるぞ」と意気込む前に最低限、自分の進みたい方向性を考えてから頑張って欲しい!