落ちこぼれの大学受験
中途半端になるなら勉強を辞めてしまえ
例え話をしよう。もし、とある映画を見て、その概要を説明して欲しいと言われれば、あなたは分かりやすく映画の概要を説明できるだろうか?
これは難しいことです。最初から説明されることを知らされていたのならば、映画を見ながらどう説明するか考えているでしょう。しかし、映画を見終わった後に「映画の概要を説明して欲しい」と言われたら、満足に説明することはできない。
もし、他人に分かりやすくシンプルで端的な映画の概要を説明するには、映画の構想と面白さを読み解き、その流れを暗記して説明することになるだろう。
ところが、それを行っても未だ不足な事態が生じうるのです。2ヶ月後にまたしても「映画の概要を説明して欲しい」と言われたら、もう忘れてしまっている。
ここが大切になってくる2ヶ月経っても、スラスラと言えることが、勉強においても重要になるのです。
2ヶ月後に忘れている映画の概要………そのために費やした時間は全く無駄になるのです。
2ヶ月後も映画を説明できるように、繰り返し暗記作業をしないのであれば、最初から何もしないで、他のことに時間を費やした方が得策なのです。
9の幅広い知識よりも1の完全なる知識
幅広い知識があると、自分はこれだけ勉強したんだという自信が生まれてきます。それは、勘違い以外のなにものでもありません。
幅広い知識であっても、解答に至るまで時間がかかってしまうということがあります。僕たちは、ものの1秒以内に解答を出さなければなりません。
(読解や思考力が解答に要する場合等を除く)
よく捨て科目を決め、これだけはと的を絞って勉強する人がいます。それは、知識が長期的な完全なものになるのであれば、これは合理的な選択です。
僕たちがやるべき勉強は、1の完全なる知識をどれだけ増やせるか?
これを持続させるのが難しいのです。